Notepad++で開いているファイルの言語を設定する

Notepad++ では現在開いているファイルの言語を設定することができます。言語を設定するとは Java や Python などのプログラミングを記述しているのか、それとも HTML やスタイルシートなどを記述しているのかなどを設定します。言語を設定することで、言語毎に設定されているスタイルがファイルに適用されて表示されます。ここでは Notepad++ で開いているファイルの言語を設定する方法について解説します。

※ Notepad++ の基本的な使い方については「Notepad++のインストールと基本的な使い方」を参照されてください。

(2022 年 09 月 19 日公開 / 2022 年 09 月 19 日更新)

ファイルに設定する言語を選択する

Notepad++ でファイルに言語を設定するというのは、 Notepad++ を使って作成しているファイルが何で使用されるために作成されているのかを設定することです。例えば Java や C 言語などのプログラミング言語のプログラムを記述している場合もあれば、 HTML やスタイルシートなどを記述している場合もあります。言語を設定することでシンタックスハイライト(言語毎に定義された構文やキーワードに対して色を付けて表示してくれる機能)がファイルに適用されます。

ファイルに言語を設定する方法は2つあります。まず最初に新規にファイルを作成したあとでまだ一度も保存していないファイルに対して言語を設定する方法です。例として新しいファイルを作成し次のような JavaScript のプログラムを記述しました。

ファイルに設定する言語を選択する(1)

言語を設定するには「言語」メニューをクリックして下さい。

ファイルに設定する言語を選択する(2)

明示的に言語を設定していない場合、言語は「標準テキスト」が設定されています。

ファイルに設定する言語を選択する(3)

言語を設定するには表示された言語の一覧の中から言語をクリックします。言語はアルファベット順に並んでおり JavaScript を設定する場合は「J」にマウスを合わせ、表示されたサブメニューの中から JavaScript をクリックして下さい。

ファイルに設定する言語を選択する(4)

ファイルに言語が設定されました。

ファイルに設定する言語を選択する(5)

ファイルを保存する前に、開いているファイルを特定の言語と関連付けしたい場合にこの方法を使ってください。

なおファイルを保存する前に言語を設定すると、ファイルを保存する時に自動的に言語と関係がある拡張子が選択されます。先ほど言語にJavaScriptを設定しましたので、このファイルを保存しようとすると次のように拡張子が「JavaScript(*.js,*jsm,*.jsx,*.ts,*.tsx)」が選択されます(この場合でも拡張子を変更することはできます)。

ファイルに設定する言語を選択する(6)

特定の言語に関連付けられた拡張子のファイルを開く

特定の言語に関連付けられている拡張子のファイルを Notepad++ で開くと、自動的にそのファイルの言語が設定されます。例えば Python で記述された sample.py というファイルを Notepad++ で開いてみます。

特定の言語に関連付けられた拡張子のファイルを開く(1)

特定の言語に関連付けられた拡張子のファイルを開く(2)

ファイルの拡張子 .py は Python に関連付けられた拡張子なので、このファイルを開くと自動的に言語が Python に設定されます。「言語」メニューをクリックしてみると Python が選択されていることが確認できます。

特定の言語に関連付けられた拡張子のファイルを開く(3)

言語メニューをクリックした時に表示する言語を設定する

「言語」メニューをクリックすると設定可能な言語の一覧がアルファベット順に表示されます。頭文字が同じアルファベットについてはまとめて表示され、例えば「C」メニューにマウスを合わせると、「C」で始まる言語の一覧が表示されます。

言語メニューをクリックした時に表示する言語を設定する(1)

表示される言語の中で使用する予定のないものは非表示にすることができます(いつでも表示するように戻すことができます)。設定を行うには「設定」メニューの中の「環境設定」メニューをクリックして下さい。

言語メニューをクリックした時に表示する言語を設定する(2)

「環境設定」の画面が表示されましたら、画面左側に表示されている一覧の中から「言語メニュー」をクリックして下さい。言語に関する設定画面が表示されます。

言語メニューをクリックした時に表示する言語を設定する(3)

中央の「言語メニュー」の個所で特定の言語を表示するかどうかを設定します。画面左側「利用する」に表示されている言語は表示され、画面右側「利用しない」に表示されている言語は表示されません。表示が不要な言語については画面左側「利用する」の中で言語を選択してから右矢印をクリックして下さい。今回は COBOL を選択して「利用しない」へ移動してみます。

言語メニューをクリックした時に表示する言語を設定する(4)

言語メニューをクリックした時に表示する言語を設定する(5)

「利用しない」の方に COBOL が表示されました。これで「言語」メニューをクリックした時に COBOL が表示されなくなります。設定が終わりましたら「閉じる」をクリックしてください。

言語メニューをクリックした時に表示する言語を設定する(6)

それではあらためて「言語」メニューをクリックし、そのあとで「C」メニューにマウスを合わせると、「C」で始まる言語の一覧が表示されますが先ほど表示されていた COBOL は今回表示されなくなっているのが確認できます。

言語メニューをクリックした時に表示する言語を設定する(7)

言語をアルファベット毎にまとめて表示するかどうかを設定する

言語メニューをクリックすると同じ頭文字の言語が複数ある場合にはアルファベット毎に言語がまとめられて表示されます。表示する言語が多い場合には便利ですが、言語が少ない場合にはまとめずに表示した方が便利な場合もあります。

例えば言語メニューをクリックした時に表示される言語をかなり減らして次のように限定したとします。

言語をアルファベット毎にまとめて表示するかどうかを設定する(1)

このように選択できる言語が少ない場合でも、言語メニューをクリックした場合はまず選択したい言語の頭文字のアルファベットをクリックし、その後で言語を選択する必要があります。

言語をアルファベット毎にまとめて表示するかどうかを設定する(2)

言語をアルファベット毎にまとめる必要がない場合には、表示する言語を設定した画面と同じ設定画面を表示して下さい。そして中央の「言語メニュー」の中にある「言語メニューをまとめる」のチェックボックスを外して下さい。設定が終わりましたら「閉じる」をクリックしてください。

言語をアルファベット毎にまとめて表示するかどうかを設定する(3)

この設定変更が有効になるのは Notepad++ を次回に起動した後です。一度 Notepad++ を終了してから再度起動し、その後で、「言語」メニューをクリックして下さい。言語がアルファベット毎にまとめられず、サブメニューとして一覧で表示されます。

言語をアルファベット毎にまとめて表示するかどうかを設定する(2)

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Notepad++ で開いているファイルの言語を設定する方法について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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